§001 マザーグースって何だろう?

001-01ふぇる先生登場

ひゃっ ひゃっ ひゃっ。
諸君。今日もポケットにはライ麦が一杯かね? うむ。結構、結構。

ワシの名は、ふぇる。ふぇる先生と呼んでくれたまえ。
そう。マザーグース随一の嫌われものじゃ。
なに、知らんじゃと。。。けしからんやつめ、こいつを読んでおきたまえ

さて、ここではの、このワシ自らが諸君らにマザーグースについて語ろうという
全く持って、ありがたいコーナーじゃ。

ちゃんと心して聞くように・・いや読むように。

まぁ、どっちでもいいわい。

001-02 ナーサリーライムとは?

「マザーグース」を説明する前に、ナーサリーライムについて語らねばならん。

なぜなら、本家イギリスではマザーグースという言葉はあまり使わないんじゃよ。
英国圏では主にナーサリーライム(Nursery Rhymes)という言葉で呼ばれておる。
Nurseryは子供部屋。Rhymesは押韻詩じゃな。

つまりナーサリーライムとは、子供のための押韻詩(おういんし)と言う意味じゃ。
押韻とは、同一または類語の韻を持った語句を一定の箇所に用いる事じゃ。

例えば、「兄さん ニンニク 肉と煮る」ならば、すべて「ニ」から始まっておる。
あるいは、「キット モット ホット」なら〇ットが共通した言葉となる。
したがって、厳密にいうとナーサリーライムは「童謡」ではない。

じゃが、押韻によりリズムが良くなることは確かじゃ。リズムが良くなると、
そこには「歌」としての概念が生じる。まるでラップの様に。

そう、ナーサリーライムはラップの原点なんだ yo!

 Camm'on Ever body sing a song
 モンスター呼ぶなら King Kong
 東洋のパールは Hong Kong
 租借をしていた England
 子供は歌うよ Nursery Rhyme!!

あ・・いやいや、ゴホン。ちとノリ過ぎた。。。
さて、この「ナーサリーライム」という言葉を使った文献としては、1842年のJ.O.ハリエルによる童謡集、「イングランドの伝承童謡」The Nursery Rhymes of England 現存する本の中ではが最も古いとされておる。
それ以前に、Taylor姉妹が1806年に出した詩集。
このタイトルがRhymes for the Nursery という。

まぁ、これがナーサリーライムの原型・・と言われているのじゃ。

001-03 フランス紀元説  

さて、一方のマザーグースじゃが、じつはこちらの歴史の方が古い。

1765年ごろロンドンのジョン・ニューベリーが「マザー・グースのメロディ」
という本を出しておる。
さらに古くは、長靴をはいた猫で有名なフランスの童話作家、シャルル・ペローの作品集の一つに「昔の物語(コント・ド・タン・パセ)」というのががある。
この扉に書かれた副題が「鵞鳥おばさん(マ・メール・ルワー)のコント」じゃ。
うん?マ・メール・ルワーって、バレエの?
と思う方もおられるかもしれん。そう、これはラベルがマザーグースをモチーフに作ったピアノ手4連弾の曲であり、それを元に管弦楽組曲やバレエ曲が出来た。

じゃが、モチーフはあくまで、ペローの作品でな、「眠れる森の美女」や「美女と野獣」などが主題となっておる。
つまり、マザーグースとは童話だったのじゃ。

じつはイギリスにはOld Wifes' Taleという伝承童話がある。
ペローはそれと同じ意味合いで、「鵞鳥おばさん」という名前にしたんじゃろう。

これの意味は「おばあさんのたわいもないお話し」程度と思っとくれ。

閑話休題。このペローの本はフランスは1697年ごろに出版された。
そして1729年に初の英訳本が出される。

この時に、副題は直訳の「マザーグースの物語り」とされた。
世にマザーグースが生まれた瞬間じゃ。
この本は、好評を博し、1800年代までに何度も版を重ねたらしい。

かくして全英にマザーグースの名が広く知られたことになる。

 そこに目を付けたのがニューベリーじゃ。
自ら編んだ童謡集にすでに認知された「マザーグース」を付け売りやすくした。
という説がある。 ・・・まぁこれが真相じゃろうの。
従って、マザーグースの名付け親はペローでありその起源はフランスにある。


と、言いたいところじゃが、これがまた複雑なのじゃよ・・・




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